20255/2FRI

本日開館

特芳禅傑画像とくほうぜんけつがぞう

基本情報

作成者-
制作年-
文化財種別絵画
所蔵先龍潭寺
法量104.5
文化財指定京都府指定文化財(歴史資料、特芳禅傑関係資料のうち)

龍潭寺に伝来する、同寺の開祖・特芳禅傑(?~1506)を描いた画像。絹本著色。本図はもう1点の特芳禅傑画像同様、曲彔(法会の際などに禅僧が腰かける椅子)に座す構図をとる。その風貌から、壮年期の特芳禅傑を描いたとおぼしい。画面上部には賛文があるものの、損傷などによりほとんどの文字が判読不能となっている。しかし、表具裏面に貼紙「開山常照禅師 真影 自賛/古法眼筆 大梅寺住物」がある点は注目される。ここでいう常照禅師は特芳禅傑の諡号であり、自賛とあることから、本図は永正3年(1506)の死没以前の作であり、大梅寺住物の語句を信ずるなら、明応年間以前の作と考えられる。龍潭寺の前身・大梅寺の記載が見受けられ、龍潭寺の歴史を知る上で重要な作品といえよう。