20245/9THU

本日開館

甘露寺十一面観音坐像かんろじじゅういちめんかんのんざぞう

基本情報

作成者-
制作年-
文化財種別彫刻
所蔵先甘露寺
法量-
文化財指定京都府指定文化財(彫刻)

頭上に十一面を配し、右手を屈臂させ仰掌して膝上に置き、左手は屈臂して持物を執って、条帛・天衣・裳を付けて結跏趺坐する十一面観音坐像である。頭部には天冠台を、上腕には臂釧を体幹部材より彫出している。大きく張り出した胸、絞られた腰、両膝を左右に十分広げて坐った姿からは、肉感的でどっしりとした重厚な雰囲気と安定感を表す。その分厚い膝には大まかで直線的な斜めの翻波式衣文を刻んでいる。また、長い眉や眼、豊かな頬、めくれ上がったような上唇に著しく薄い下唇、丸い顎の面相からは、堂々たる威容を感じさせる。

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