20257/24THU

本日開館

安楽寺阿弥陀如来坐像あんらくじあみだにょらいざぞう

基本情報

作成者-
制作年-
文化財種別彫刻
所蔵先安楽寺
法量-
文化財指定亀岡市指定文化財(彫刻)

衲衣を偏袒右肩にまとい、下半身に裳をつけ、結跏趺坐するこの像は、、ヒノキの一材より彫出した内刳の無い一木造の阿弥陀如来坐像である。彫眼、切付螺髪で水晶を嵌入させた白毫相に三道を表す。はちきれんばかりの面部の小鼻が横に飛び出した太い鼻と唇からは威厳に溢れた風貌を生んでいる。また、肩に力を入れ腋を締めた特徴的な姿態からは、どっしりとした重みを感じさせる。鎬の立つ衣文に施された截金は、後補である。なお、本像には、文永三年(1266)の墨書銘が像底に残り、二天像と共に修復され、山階寺から安楽寺の前身であろう大野御堂に遷されたことが記されている。