20254/21MON
本日休館
右手枕に蓮華座を枕とする寄木造の釈迦涅槃像である。悟りの境地に入った表情をよく表す円満な相好となっている。眼は彫眼でかすかに開けているようにも見える。また、参詣者に全身を撫でられたため、光沢をもった木地が露出し、頭部の螺髪はすべて失われてているが、凹字形を描く髪際や写実的な衣文表現などは、鎌倉時代の特色を顕著に表している。
右手枕に蓮華座を枕とする寄木造の釈迦涅槃像である。悟りの境地に入った表情をよく表す円満な相好となっている。眼は彫眼でかすかに開けているようにも見える。また、参詣者に全身を撫でられたため、光沢をもった木地が露出し、頭部の螺髪はすべて失われてているが、凹字形を描く髪際や写実的な衣文表現などは、鎌倉時代の特色を顕著に表している。