202410/10THU
本日開館
金輪寺の参道にあった仁王門に祀られていた金剛力士立像は、山門の傷みにより本堂に遷され大切に守られてきた。この二躯の像は、寄木造で玉眼を嵌入、し彩色仕上げとする。胸板が厚く、引き締められ均整のとれた造形、面相や隆々とした筋肉、裳の衣文など若干誇張気味ではあるが写実的かつ自然な表現は、鎌倉時代後期に遡る金剛力士立像の基準作例として貴重なものである。吽形像の胎内から、正安三年(1301)に権大僧正法印が願主となり、巧匠定有によって当初から金輪寺の金剛力士立像として造像されたものであり、金輪寺の往時の隆盛を物語るものである。
金輪寺の参道にあった仁王門に祀られていた金剛力士立像は、山門の傷みにより本堂に遷され大切に守られてきた。この二躯の像は、寄木造で玉眼を嵌入、し彩色仕上げとする。胸板が厚く、引き締められ均整のとれた造形、面相や隆々とした筋肉、裳の衣文など若干誇張気味ではあるが写実的かつ自然な表現は、鎌倉時代後期に遡る金剛力士立像の基準作例として貴重なものである。吽形像の胎内から、正安三年(1301)に権大僧正法印が願主となり、巧匠定有によって当初から金輪寺の金剛力士立像として造像されたものであり、金輪寺の往時の隆盛を物語るものである。