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本日開館

楽音寺薬師如来坐像がくおんじやくしにょらいざぞう

基本情報

作成者康清
制作年元亀4年(1573)
文化財種別彫刻
所蔵先楽音寺
法量-
文化財指定亀岡市指定文化財(彫刻)

ヒノキの一材から彫出し、割矧ぎ内刳を施した薬師如来坐像である。表面は素地仕上げとし、截金文様を億。低い肉髻に奥行の少ない頭部の造型やずんぐりした体部は、室町彫刻の特色を表している。光背、台座共に完存しており、像底及び光背にほぼ同文の墨書銘が確認されている。それによると、元亀四年(1573)に野口西蔵坊豪淵が施主として、七条大仏師宮内法印康清が作成したことがわかる。この七条仏師康清は、豊臣秀吉が施主として大徳寺総見院の織田信長像を造立している著名な仏師である。