20245/8WED

本日開館

専念寺阿弥陀如来立像せんねんじあみだにょらいりゅうぞう

基本情報

作成者-
制作年-
文化財種別彫刻
所蔵先専念寺
法量-
文化財指定亀岡市指定文化財(彫刻)

寄木造で玉眼を嵌入するこの像は、右手を屈臂して掌を手前に見せ、左手を垂下して、両手の親指と人差指を捩じる、阿弥陀の来迎印を結ぶ阿弥陀如来立像である。着衣部分は漆箔仕上げとし、肉身部は金泥塗としている。 丸い顔立ちで、柔らかな肉付き、緩やかに力みのない衣文表現を始め、平安後期の定朝様の優雅な造型手法を受け継いだものであるが、玉眼嵌入による厳しい容貌、胸や腹のしっかりとした肉取りの起伏や力強い衣文の表現は、鎌倉彫刻の特徴を示している。 なお、この阿弥陀如来立像は、江戸時代の像造となる観音・勢至両菩薩両菩薩を脇侍として従えた阿弥陀三尊像として祀られている。