20251/23THU
本日開館
宝釈寺、慈眼寺を経て宝林寺へと伝来された薬師如来坐像は、寄木造で内刳を施した定朝様に則った穏やかな造形をみせる。肉身部は漆箔とし、着衣部は彩色曾上げとしている。頭部は大粒の切付螺髪とし、狭い額に、薄く開かれた眼、頬から顎にかけての輪郭が豊かでふっくらとした容貌と、広い胸に細い腕からは上半身の大きさが強調されたふくよかな体躯からは、円派仏師の影響がうかがえる。
宝釈寺、慈眼寺を経て宝林寺へと伝来された薬師如来坐像は、寄木造で内刳を施した定朝様に則った穏やかな造形をみせる。肉身部は漆箔とし、着衣部は彩色曾上げとしている。頭部は大粒の切付螺髪とし、狭い額に、薄く開かれた眼、頬から顎にかけての輪郭が豊かでふっくらとした容貌と、広い胸に細い腕からは上半身の大きさが強調されたふくよかな体躯からは、円派仏師の影響がうかがえる。