20257/11FRI
本日開館
阿弥陀来迎印を結び、結跏趺坐するこの像は、一材から彫出した一木造の阿弥陀如来坐像である。狭い額、三日月を伏せたような眼、少し突き出した唇、低い肉髻、翻波式衣文を平行に揃えた形式的な整いを重視する衣文表現などからは十世紀の特徴を示しているが、撫で肩で肉付きの抑揚を抑えたところや、衣文の浅い彫りからくる平明な趣から十世紀後半から十一世紀初頭の造像と考えられる。
阿弥陀来迎印を結び、結跏趺坐するこの像は、一材から彫出した一木造の阿弥陀如来坐像である。狭い額、三日月を伏せたような眼、少し突き出した唇、低い肉髻、翻波式衣文を平行に揃えた形式的な整いを重視する衣文表現などからは十世紀の特徴を示しているが、撫で肩で肉付きの抑揚を抑えたところや、衣文の浅い彫りからくる平明な趣から十世紀後半から十一世紀初頭の造像と考えられる。