20255/2FRI
本日開館
後水尾上皇宸筆による漢詩と和歌である。一絲文守に帰依していた後水尾上皇は、寛永17年(1640)のあるとき一絲に対して丹波千ケ畑における山居のようすを尋ねたところ、一絲は漢詩十首をつくって進覧したという(冒頭から「釈文守上」までの部分)。上皇はその内容に大悦し、その十首の詩の末尾の一字(閑・醒・人・来・門・青・声・衣・挙・山)を主題に十首の和歌を詠み、序文とともに一絲へ贈ったのが本作品である。両者の心深い交流がうかがえる。
後水尾上皇宸筆による漢詩と和歌である。一絲文守に帰依していた後水尾上皇は、寛永17年(1640)のあるとき一絲に対して丹波千ケ畑における山居のようすを尋ねたところ、一絲は漢詩十首をつくって進覧したという(冒頭から「釈文守上」までの部分)。上皇はその内容に大悦し、その十首の詩の末尾の一字(閑・醒・人・来・門・青・声・衣・挙・山)を主題に十首の和歌を詠み、序文とともに一絲へ贈ったのが本作品である。両者の心深い交流がうかがえる。