202411/15FRI
本日開館
一木造で内刳を施し、背面に背板を当てている。肉身部はやや赤みを帯びた彩色仕上げとし、着衣部は漆箔仕上げとしている。右手を屈臂させ掌を手前ににせ、左手を膝上で仰掌させ薬壺を載せる。右足を前にして裳懸座上に結跏趺坐する。伏し目がちでうねりのある眼や起伏のある面相の肉付きからは穏やかな表情を感じさせる。丸みのある腹部、ふくらはぎの肉取りを著した膝部の表現など独特な個性を感じさせ、おとなしくまとまったプロポーションや彫りの浅い衣文は、平安後期の造像を示している。
一木造で内刳を施し、背面に背板を当てている。肉身部はやや赤みを帯びた彩色仕上げとし、着衣部は漆箔仕上げとしている。右手を屈臂させ掌を手前ににせ、左手を膝上で仰掌させ薬壺を載せる。右足を前にして裳懸座上に結跏趺坐する。伏し目がちでうねりのある眼や起伏のある面相の肉付きからは穏やかな表情を感じさせる。丸みのある腹部、ふくらはぎの肉取りを著した膝部の表現など独特な個性を感じさせ、おとなしくまとまったプロポーションや彫りの浅い衣文は、平安後期の造像を示している。